machimin3/こめとやさいとくらすラボ

都心から20分の流山で、田植えや稲刈り、野菜の収穫体験!
収穫後は「やりたい」をかなえるプライベート公園に。

プロジェクトの概要(2018.7〜2022.12)

田んぼや畑のオーナー制度

平日は都心で働いているからこそ、休日は田舎の風景も感じながら土いじりをしてみたい。そんな方のために流山の農地にオーナーとして関わることができる制度を作りました。田植えや稲刈り、収穫など、都心では味わえない貴重な体験ができます。

おいしいものをおいしく食べる料理教室

収穫したこめとやさいを使って、参加型の料理教室を実施しています。自分たちが育てた実感もあるので一層おいしく、またありがたく感じられるものです。品種違いや調理の違いを、性別年齢関係なく、みんなで楽しむことができるのも魅力です。

「やりたい」をかなえるプライベート公園

収穫後、ただの広い土地になった場所で、普段はなかなかできないけどやりたいことを月に一度試しています。天体観測、ピクニック、ライブ、青空レストラン、BBQ、マルシェ、ITツールの実験など、それぞれが楽しみ方を開発しています。

プロジェクトのその後「 machimin3は解散する」

4年半前、当時よくきてくださっていたシニアの方が、私が仲間を必死に集めていくんだと縁側で1人鼻息荒く理想だけ語る様子を見て、「お米とキャベツが散歩道で直売されていて、素敵な人だと確信があったから買ってきた」と手渡されました。会いなさい、と。(え、どうやって?!誰かも連絡先も知らないのに…)

でも、なんとかして会いました。 流山お田んぼクラブの岩根さんという方でした。まだオープンして間もないときで、話せるのは夢だけ。「まちを学校にしたい」という一点を一方的に語りまして、まさかの共感を得ました。

岩根さんはどんな人で、何がしたいのか?
それを考えて、ただただより良く関わる目的で、更新してやり続けました。

1年目、稲刈り後の単発イベントでコラボ
→2年目、通年企画のmachimin田んぼへ
→3年目、machimin3としてオーナー制導入
→4年目、料理教室追加、畑追加でオーナー制継続
→5年目、パワーダウン、遊びの種類を変えて

1年かけて一生懸命販売しているお米を、どうすれば事前予約だけで売れるか?
納品コストを下げるべく現場に買いに来てもらえるか?
新しい出会いが多くある場所で定期的に直売所をできるか?
飲食店に仕入れとして一定量購入してもらえるか?
まずは確実な出口を意識しました。

美味しいと食べてくれたら嬉しい。
直接手渡し直接感想をもらえたら幸せ。
素敵に調理され感動する。
種から育てることに触れて欲しい。
前ヶ崎というエリアを大好きになって欲しい。
岩根さんが大切そうに言葉にされれば、その度に企画に反映していきました。岩根さんを幸せにしたら、岩根さんが関わったみんなを幸せにしてくれると思えました。

そのうち、machiminとしてのこだわりやルールややり方が適用できなくなっていきました。でも楽しかったからまぁよしとしてきたけど、微妙な違和感が膨らみ続けました。みんなでつくるというより、ホストとお客様という関係が日々濃くなっていくように思えてしまい、金銭を発生させることによるマイナス影響を実感したのです。

「これはmachiminではない」
と決めました。

そうしてオーナー全員で車座になり解散宣言をしてわかったことは、「machiminらしくないとは気づいていたけど、それでも今自分ができるのはこの範囲だったので、これでいいとしていた」という人がとても多かったことです。複雑な気持ちでしたが、そのあと予想していなかったことが起きていきます。

「ここでの時間、体験、仲間、すごく大切だった。machimin3の責任者を引き継ぐことはできないけど、なくなることはとても寂しい。だから、自分たちがやりたくてできることを、自分たちのペースでやりたいと考えている。」という声がけがいくつかあったことです。

それだけ良い時間を一緒に過ごしていたのですね。自分の活動で岩根さんとコラボしたい人がたくさん出てきて、盛り上がり、岩根さんのやりたいがどんどん進むこと。それがしたかったのだからほっとしています。流山お田んぼクラブとして、田んぼも畑も2023年に2倍の面積に拡大されることにも大変驚きました。

今後は、
・直売所&〇〇
・野菜レシピ集
・ご飯を美味しく食べるモノづくり
・稲刈り後の田んぼ遊び
・アグリテック
・更なる収穫体験

など、それぞれが自分の活動とリンクさせながら自由に自発的に企画が生まれる見込みです。

(執筆:2023年1月10日 手塚純子)